Intertradition(スウェーデンプロジェクト）

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スウェーデンプロジェクト

スウェーデン在住のアーティスト平田章悟さんとの出会いはInstagram。その後、スカイプで毎月定期的に話すようになるうちに意気投合し一緒にものづくりをしたいという気持ちが芽生えていく。

2016年に平田さんは、下川織物を訪問し初対面となる。それまでに相当の時間コミュニケーションを費やしたが、やはり100回のメールよりも1回の対面の力を感じる。

これがきっかけとなり2017年にInternational+Traditional　日本語では「伝統工芸文化交換プロジェクト」と銘打って伝統工芸の新しい可能性を試みるプロジェクト（旅路）を僕らはスタートさせた。このプロジェクトでは久留米絣の中にスウェーデンの手織り工芸のエッセンスを取り入れた絣の制作がメインになったが、2017年は、作り手の手仕事とその側にあるストーリーに焦点を当て、ひたすら制作の記録をとり続けた。

2年目の2018年は、制作のストーリーと制作した絣をスウェーデン～日本の複数か所で展示と販売を行った。これまでに久留米絣の制作プロセスをこんなにも深く記録したことはなかったということに一番に気づかされた。プロジェクト期間中、平田さんとリサは数千枚あるいは1万枚以上の膨大な写真を撮り続けている。最初は、写真に記録することの意味が理解できていなかったが、このプロジェクトを通じて記録して伝えることの意味を理解することができた。

このプロジェクト以降、僕は意識的に制作プロセスを記録することを心掛けている。