久留米絣という名の未来を共有するインタビュー
2020年4月27日 氏名 金原望
- 久留米絣を知ったきっかけ(過去)
人生のルーツをたどる
子供の頃の社会の授業で習った。正直なところあまり興味はなく、おばあちゃんたちが着てるダサいゆったりした服、というイメージ。
絣とは関係なく、機織り体験をしたことがある。手芸は好きだった。祖母が、和裁・洋裁、小さなものをつくるのが得意で、憧れていたし、縫物を教えてくれることもあったが、めんどくさがりで・・結局できるようにならず。恐らくその頃の影響?着物が好きで、着付けはなんとなくできるようになった。正絹とポリの着心地の違いは、なんとなくわかったけど、絣にはまったく行きつかなかった。
転機は、未来工房に勤めて本物素材を知ったこと(その前はリクルートに勤めていたので、まったく関心もなかった)。さらに、けやきとアートの散歩路の進藤さんとの出会いで、日常を豊かにする素材・アートに共通点があるのではないかと思い始めたこと。「地元の名産」程度の認識だったが、きちんと知りたいと思ったのが最初。
- 久留米絣と私(現在)
生活やビジネスにおける関り
ビジネスでは、やかまし村のギャラリーで展示・販売、未来工房通信で紹介。未来工房の家づくりとも共通点があり、知れば知るほどおもしろかった。
生活では、子供のもんぺ、自分の着物をつくったのと、着心地の良さに、普段の仕事にも使える服がもっと欲しい。ハンカチ・台所で使うふきんは、現在愛用中。柄もかわいいし、何より使い心地がすばらしい。
- 自身の人生における絣の存在(未来)
久留米絣と寄り添って、これからを生きていく
もっとたくさんの人の「日常」の中に絣を。ふきんやハンカチをいろんな人にすすめたい。建築現場としては、柄を楽しむふすま紙とかカフェカーテンなどに使えないかなと思っていますが、もっといつもの日常に馴染む何かがないか?どう提案したらいいのか、まだ答えは見つかっていません。が、ふきんは絶対おすすめなので、商品化してほしいです!
<未来工房について>
〒830-0047
福岡県久留米市津福本町731
tel:0942-32-4612 fax:0942-35-8801
https://www.mirai-kohboh.co.jp/
<やかまし村のギャラリーについて>
〒830-0047
福岡県久留米市津福本町834-4
tel:0942-32-4612
*今回、ウェブサイトのリニューアルに際して撮影場所として、ご協力いただきました。
「衣・食・住」のうち、衣と住に関わる仕事という違いはあるものの金原さんの考える「家づくり」と私の考える「絣を作る」ことは、根本では同じであり、その考えが日々の生活の在り方、ひいては人生の過ごし方などにつながっている。今後の発展性に大いに期待したい。
久留米絣織元 下川織物
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