経糸(たていと)のみに絣糸を施し、柄を成している織物を「立絣(たてかすり)」と呼びます。職人は「板絣(いたがすり)」という呼び方をすることもあります。
写真のように地色が黒の濃色の場合、絣糸を染め分けることで色の表現が可能になります。絣糸の括りパターンは2種類。そのうちの1種類を3色に染め分けました。まず最初に経糸になる糸を赤、朱、ブルーに染め分けます。白を加えて、柄に合わせて本数を整えて整経。その後、括り~染色工程を経ます。全体を黒で染めると括った箇所は染まらないので、括りをほどくと黒地に赤、朱、ブルー、白の柄を作ることができます。この柄の面白いところは、最初に白一色で括りを施し、黒で染めて括りを解いた後に赤~に染め分けることでも同じように作ることができるという点です。絣糸の分量や配色の関係でどちらの製法を採用するかは判断しています。
久留米絣織元 下川織物
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