立絣、ヌキタテ絣、ヌキ絣、文人絣、藍染絣、無地、縞、チェックなど
多種多様な生地を久留米絣で織ってますが、
その中の無地 あれこれをご紹介します。
柄物に比べて、生産性が高いのと染色ロットが大きい
無地系でたくさんの種類、素材感をつくってる絣織元は
件数が少ないので、下川織物では
絣の柄物より無地系のほうが生産反数が多いです。
上の紺系無地は、10番スラブ無地です。
たて糸は、30/2という糸でヨコ糸は10番スラブという組み合わせです。
スラブ糸の特徴は、不規則にふくらんだところがあり
織ると写真のように ふし みたいな模様がでるところです。
ネップ無地です。
たて糸は30/2 ヨコ糸は12番ネップ の組み合わせです。
手織りによくみられる糸使いです。
ネップ糸の特徴は、ネップ玉という糸のつぶです。
ぶつぶつした風合いになりますが、
生地はやわらかいです。
タテヨコ太目の糸でしっかり目を詰めて織ってるので
数回洗濯すると生地がさらにやわらかくなります。
これは、シルケット無地です。
たて糸は、60/2という細番手の糸をシルケット加工した
60/2シルケット糸です。
シルケット加工すると糸の弾力性がなくなりますが、
染料の吸収性がバツグンで、発色が
他の綿糸にくらべて非常によく絹のようなツヤがでます。
淡色系ほど、その差は明らかです。
その分、非常に高価な糸で他の糸よりも扱いにくく
生産効率が悪いです。
他の無地に比べて極端に生産量が少ないレア感いっぱいの無地です。
久留米絣 下川織物