反物を湯通し

H26.4.5反物湯通し

織りあがった反物は、すべて湯通し、水洗、竿干し(自然乾燥)

という工程を経ます。

私の一日の仕事は、反物の湯通しから始まります。

これは、小幅織物の特徴を活かした仕上げ加工といえます。

綿織物は1割程度縮むので、出荷前に前もって縮ませておくことで、

購入された方はそのまま安心してご使用になれます。

水洗で糸の表面につけていた糊分や油分もある程度落ちますので、

ふわっとした柔らかい風合いに仕上がります。

仮に4反(48M)の反物を織る場合、55M程度織って夜通しすると

48Mになります。

だいたい60度程度のお湯につけて、沈ませます。

 

水洗

 

 

水洗2

 

水洗は、反物を写真のような水槽にいれて

水量豊富な井戸水で行います。

雨だれ式で水が落ちるので、まんべんなく反物が洗い流されます。

反物干し2013

 

 

H26.4.8反物干し

 

工場の2階です。以前は屋外で天日干ししてました。

今は、風の影響を受けて、しわがはいったり、屋外での予期せぬ汚れがつくのを

避けるため、急ぎの場合を除いて工場2階で干してます。

作業効率もこちらのほうがよいです。

雨の日でも干せますしね。

工場の2階で一日織りあがった反物のほとんどを

干すことができます。

生機(きばた:織りあがったばかりの反物)と湯通し後の反物は、

柔らかさが違います。

 

 

久留米絣  下川織物