久留米絣という名の未来を共有するインタビュー
2020年5月9日 氏名 吉村望さん
1.久留米絣を知ったきっかけ
前職の福岡のアパレルメーカー勤務時代に下川織物さんの久留米絣を使用させて頂いておりました。そこで初めて久留米絣というものに触れ、質感、雰囲気、柄を出す際の他にはない生産工程に凄く魅力を感じておりました。実際に織機が動く光景、音を感じさせて頂き織っているところを見させて頂く機会も経験させて頂いていたので凄く身近に感じておりました。
2.久留米絣と私
現在自社アパレルブランドSOWBOWを2016年に立ち上げました。SOWBOWは九州に紐づいたモノづくりをしたいと考え、有田焼のボタンを作製したり、佐賀のドレス工場にて縫製したり宮崎で染めたりしておりました。九州で作製している生地を使いたいという思いがブランド立ち上げ当初からありました。また、カジュアルのアパレル市場での久留米絣の認知度がそこまで高くなく、今後海外進出を考えた時にもアドバンテージになるかと考えておりました。そこで前職からのつながりで下川さんに連絡をさせて頂き快く使用させて頂く事を了承頂き、現在に至ります。最初に使わせて頂いた生地は経糸横糸ともに黒のスラブ感のある生地でした。その意図としては久留米絣を使用するのであれば一番の特徴である柄のある生地を使うと様々なブランドさんは考えられると思いますが、あえて一番久留米絣っぽくない生地を使用し、和っぽさ、絣で作る洋服はこうだという固定観念を覆したくて使わせて頂いております。
3.自身の人生における絣の存在
来シーズンは初めてオリジナルで柄を出して絣を織ってもらいました。今後も様々な形で久留米絣の可能性を探っていきたいです。久留米絣の普及させていきたいというとおこがましいですが何かの形で貢献することが出来ると嬉しく思います。今後ともいいお付き合いをさせて頂きたいと願っております。
<dish吉村望さんについて>
吉村さんの前職時代からのおつきあいになる。ファッション・アパレルの世界は、毎年の流行などがあるので必ずしも毎年コンスタントにお取引が続いてきたとまでは言えないかもしれないが、10年単位で見ると右肩上がりのお付き合いであることは間違いない。堅実で実直な性格の吉村さんとの取り組みは今年オリジナルの柄の企画を立ち上げるまでに成長した。大事なことは、「常に相手の存在を意識し続けられるかどうか」ということを、吉村さんから教わった気がする。
久留米絣織元 下川織物
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