3代目のブログ（スタジオライブレポート2.22）

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久留米絣の織機は、約100年前に開発されたトヨタ式自動織機（Y式）が原型となってカスタマイズされた絣専用動力織機です。柄に合わせて染め分けた絣糸を緯糸に用いるための板状の木管とそれを装填するためのシャットル。シャットルの往復運動を機能させるためのレースや押し出しの各種装置の改良。

本体は長いアンカーボルトによって固定されていますが、織機自体が小さいこともあって毎日フル稼働させていることで細かい振動が常に発生しています。各パーツは多くのネジで調整し固定されてます。その他にも木製部分や、革を用いた部位など摩擦消耗部品もあり、小さなネジが１本緩んだだけで織機の調子は変化し、柄が正しく織りあがりません。職人は毎日のメンテナンスで細かい位置の調整や交換などを行っています。