梅雨に入り、糸、反物を天日干しで仕上げる絣の製造には、つらい季節となりました。
例年、この時期は括り(くくり)は控えます。
梅雨に入る前と梅雨明けになるべくまわします。
括り(くくり)には、糊を使うので、
この糊が梅雨の湿気にはよくないからです。
同様に括り、染色後に糊を入れるのも控えます。
梅雨の湿気で糊の付いた糸が弱ってダメになります。
「しょう」がぬける という言い方をしますが
最悪の場合、糸がぷつぷつ切れて使い物にならなくなります。
なので梅雨の合間の晴れてる日は、全力で糸干しと反物干しです。
上の図案の柄のタテ糸です。
仕上げの糊入れしてひっぱって乾かしてるところです。
写真で見ても図案の柄になるのが想像できますよね。
外側の黒白のチョンチョン柄は、もちろん別物です。
複数の柄を並行して作ってるので、
当然、糊入れ、糸干しもこうやって
同時にすることも多々あります。
この2連リング柄は、以前もつくったことがあるのですが、
久しぶりに注文が入ったので、
天気を気にしながらも納期がせまってるので
少し急ぎながら作ってます。
7月上旬に織り始める予定です。
久留米絣 下川織物