3代目のブログ(スタジオライブレポート立絣)

<仕様>

経糸:綿30/2 40/2

緯糸:綿20/1

染料:化学染料染め100%

長さ:12反(144m)

「水玉」「矢絣」など吉祥文様や幾何学模様などを作るのも立絣の楽しさですが、ランダムに配列した自由な柄の表現も「立絣」の特徴を活かしたものといえます。

そもそも括り技法によって柄を作る場合、糸の「ロス」が発生します。図案用紙に設計した柄に必要な糸の量と「括り工程」で糸を括るために最低限必要な糸量(糸の束)は必ずしも一致しません。「括り工程」で作業するために必要な糸量(糸の束)から、図案用紙に沿って実際に必要な糸量を取り出すときに「はみ出る」糸が発生します。ここからは「解釈」の問題ですが、単純に余った糸として捉えるか、そこもうまく活用していくのか。当然、この糸も別の柄を設計して活用することを選びます。必ずしも最初から作る目的ではなかったかもしれませんが「偶然的必然に発生した」経糸の活用形で自分の予測を超えた柄の構築が可能になり職人としての表現の幅も広がります。

 

久留米絣織元 下川織物

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