開催日 2022年9月8日~12日
開催場所 Galerie Josephe / 7 rue Froissart 75003 Paris
開催内容 Paris Design Weekのオフィシャルイベント Factory展
フランス最大のデザインイベントで少しでも多くの海外の方へ久留米絣を知ってもらう機会になってほしいと思いました。
共鳴という意味の「Résonance/レゾナンス franco-japonaises」をコンセプトにパリのL’ENSCI-les ateliers(国立工業デザイン学校)で出会った二人の日仏テキスタイルデザイナー綿貫亜希とセシル・ビニョCéciel Vignauのそれぞれが下川織物とコラボレートした久留米絣の展示。
Doubles vivration(2021)
セシル・ビニョの日本語では二重振動と訳される久留米絣のデザインは、3配色のストライプのタテ糸に、細く区切られた小さな線模様のヨコ糸が織られることで視覚な振動や共鳴を表現しています。色の組み合わせによる点描画のようなグラフィック表現をテキスタイルに落としこむことを得意とするビニョは生産性も意識したシンプルかつこれまでの絣生地で見たことのないデザインを下川織物へ提供しました。 Doubles vivrationは「第一回国際下川絣未来賞受賞」作品です。
Komoriuta-Bercruse(2022)
綿貫亜希は2020年にフランスから久留米絣の織元が最も多く残る広川町に移住し様々な絣職人と交流をしてきました。その中で「昔の工場では子守りをしながら仕事をし、近所の子供たちの姿が日常にあり、久留米絣を織る織機の音は子守唄の代わりだった」 というエピソードを数人の職人から聞き、これを元に絣をデザインしたいと思いました。タテとヨコ糸にコントラストのある配色を使い柔らかい雰囲気を意識しながら、子供の健康を祈る麻の葉柄に工場のアイコンであるジグザク模様を配置し、織機の子守唄として久留米絣や職人に対するオマージュとしてデザインされました。
また同時に @watanuki & @cécilevignau による、久留米絣糸インスタレーション作品「Lien/リアン」もParisDesignWeekオフィシャルイベントDesign sur Cours (中庭のデザインにて)展会場のパリ市立史料館の中庭で9/17まで展示しました。
住所: 5 rue de Lobau 75004 Paris
2020年2月にENSCIで絣セミナーを開催した際に、綿貫さんに会場の交渉をしていただいた。そこで開催したセミナーに参加していたのがセシルさんで図案の募集(国際下川絣未来賞)を提案した際に大変興味を示してエントリーしていただいた経緯がある。その後もコミュニケーションを絶やすことなく関係性を持続してきたことで今回のコラボレーション展示が実現できた。1年でなにかを成し遂げることは難しく、数年かけての取り組みも珍しくありません。また、それぞれの取り組みはつながっていくべきであり、その円環の中で可能性を見出し未来に向かってすすむべきと考えています。
久留米絣織元 下川織物
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