3代目のブログ(スタジオライブレポート荒巻工程)

<仕様>

経糸:綿40/2

長さ:12反(144m)

染料:化学染料染め100%

括りの特徴と柄の構図

3本物による水玉柄:微妙に長さを変えた3種類の括りパターンの組み合わせで水玉柄を作る。「立絣」技法での織り工程へ。緯糸を替えることで色展開する。

経糸を巻くための「荒巻台」こういった一つ一つの専用機材は、多くの職人の創意工夫のより生み出されてきたオリジナル。日々のメンテナンスで消耗部品を交換しながら何十年と使い続けてきました。

経糸は、「オサ」と呼ばれる金属製の櫛状のものに均等に通すことで幅を整え、柄の形を作っていきます。

荒巻工程では「オサ目」に4本ずつ通しますが、織り工程では「オサ目」に2本ずつ通して織ります。

「括り」技法による柄の表現の面白さは、「予測不可能な柄の不均一」図案上は同じ大きさ、等間隔に並んでいる柄が微妙な不均一感を含んで仕上がること。全体としてはバランスがとれているので不均一性の存在は柄の美しさを際立たせているという矛盾は絣ならではといえます。

 

久留米絣織元 下川織物

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