3代目のブログ(スタジオライブレポート3.15)

経糸の括り幅を3段階に分けて、中心から鏡合わせのように開くと水玉模様になります。久留米絣では古くから、藍染め手織りのタテヨコ絣、動力織機でも大小さまざまな水玉模様が「立絣」「ヨコ絣」「タテヨコ絣」と様々な技法で作られてきた汎用性の高い柄の代表格といえます。立絣で水玉柄を作る場合、ある程度までは小さい柄を作ることはできますが、織り進めていく中で、わずかなテンションのずれや糸が何かに引っ掛かって少し伸びたりと、きれいな丸にならないこともあります。そのとき、織り職人は経糸を浮かせることで進行を遅らせて結果的に柄を再度合わせる術を知っています。また同じ柄を定期的に繰り返し作っていくと体も織機も馴染んでくるので、柄の精度が上がっていきます。反対に忘れたころに思い出したように作ると、また試行錯誤の時間から始めないといけなくなるために結果的に柄の精度は上がりません。

 

 

 

久留米絣織元 下川織物

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