織機のメンテナンスは、日々職人が行います。ですが、取扱説明書があるわけでもなく長年の経験と勘によって蓄積されたノウハウがあるのみです。
これは、先代から日々の絣つくりの中で引き継いでいくものですが、やはり自分自身で試行錯誤を繰り返しながら、自分自身の感覚として身に着けていく必要があると思ってます。たとえば、秘伝の料理のレシピ本みたいに職人ノートを作って記録しておくという方法もあると思います。しかし最終的には自分の体に刷り込ませていくことでしか身につかないものだと思います。
自分の手足の延長として自分の感覚を身に着けていくには、それなりの時間も必要です。スポーツ選手が毎日反復練習して技術を身に着けてスキルアップするのと同じ感覚だと感じます。何十年と使い込まれた織機は、金属の摩耗や変形などもあり、時として、教科書通りの補修や部品の交換だけでは、思い通りの可動域を得られにくくなる場合も多々あります。その際は、柔軟に工夫して調整する感覚も必要です。
久留米絣織元 下川織物
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