筑後市にある染色工場です。
チーズ染色という染色方法があります。
先染め織物で使用する糸の染色方法の一種です。
木管に巻いた糸をチーズと呼びます。
それを高温 高圧で大量に染色方法です。
堅牢度(けんろうど)に優れているので、
色落ちが少なく、色ムラが出にくい方法ですが、
無地染めしかできず、絣の括り(くくり)をした カセ糸は
染色できません。
なので、カセ染めは噴射機という染色機械で染色し
無地をチーズ染色します。
上の写真は、染色する前の原糸です。
共同染色工場なので、いろんな会社の糸が積まれてます。
ソフト巻 という工程を行うところです。
チーズ染色の機械にかける前に専用のボビンに巻きなおします。
こちらは、染めあがった糸を再び木管に巻き返すところです。
一度に大量の糸を巻き返すことができます。
巻き返した糸を箱積めしています。
各社ごとに区分けされてます。
チーズ糸の倉庫とボビン巻工場のみの写真で不十分でしたが
チーズ染色工場は別棟にあります。
手作業が多い久留米絣の工程ですが、
効率化とコスト削減などのため
染色の一部は、こういう大きな染色工場に外注依頼しています。
久留米絣 下川織物