3代目のブログ（スタジオライブレポート赤）

緯糸のことを「ヌキ」と呼ぶため、緯糸に括りを施した絣のことを「ヌキ絣」と呼びます。板状の木管に柄合わせした緯糸は右側の折り返し「耳」を目印に巻きます。シャットルに装填する際に耳の位置を微調整して、絶妙な位置を見極めて織ることで、柄が重なり合っていきます。１本の木管で織ることのできる長さは２０cm程度と非常に短く、織機が動いている時間よりも木管を入れ替えて、柄合わせするために織機が止まっている時間のほうが長いくらいです。それでも手織りに比べると1日で織りあげる長さは格段に長いので、唯一無二の織物となっています。