3代目のブログ(スタジオライブレポート)

括り技法による柄の表現。久留米絣を作るには綿素材が一番適していると思っています。綿は適度な伸び縮みがあり、柄を整えるのに合わせやすいという特徴が挙げられます。また湿度が比較的高い日本の気候にもぴったりです。

経糸は、仕上げ工程において最後は引っ張って天日干しします。写真の荒巻工程でも引っ張ってテンションをかけて巻いていきます。それでも機械的に引っ張っているわけではなく、職人の人力によるいわば肌感覚でつかめる程度のテンションです。

かなり引っ張っているようでも織り工程で糸は伸びて柄がずれることは多々あります。

糸が伸びることで、柄がずれる原因にもなりますが調整できるメリットの方が大きく絣の柄合わせには糸の収縮が必要不可欠です。

 

久留米絣織元 下川織物

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