絣糸は、通常の織物に比べたら相当多めの糊とワックスを糸の表面に付けて織ります。
糊は、糸の表面の毛羽立ちを抑え、、柄のまとまりをこわさずに保つ役割、ワックスは糸同士がこすれ合うことで毛玉ができるのを抑える役割です。
オサの手前までは柄のまとまりを保ちながら、オサを通過する直前でパラパラっと糸がほぐれるイメージです。糊が多すぎると糸の束は柄を崩さずに保ったままで糸に不要な撚りがかかるのを防ぐことができますが、オサの手前で糸がほぐれにくくなりオサ目に糸が引っかかりやすくなります。
糊分が多すぎると、全体的にしなっとした糸の束になり、柄がバラバラになりやすい、テンションの微妙な差異によることで起こる「撚り」が発生しやすくなる一方で織りは比較的スムーズだったりもします。
糊付け作業(ワックス込み)は、天日干しで仕上げるため日照時間や気温の影響を考慮して、季節に応じて糊とワックスの加減を調整しながら行います。あとは糸の束の大きさなども考慮する必要があります。
久留米絣織元 下川織物
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