<仕様>
主な技法:ヨコ絣(絵絣)括りとトング巻き
経糸:綿40/2
緯糸:綿20/1
染料:化学染料染め 噴射機染めとチーズ染色
<歴史的考察>
1839年頃、三潴郡津福村の大塚太蔵が現代に残る絵糸台を用いる伝統的「絵絣」技法を考案したとされている。他の絣産地が衰退していく中、動力織機を用いた絣の生産においては、ほぼ久留米だけが地場の産業として細々としながらも残っている理由としては歴史的な出来事の中からの学びとして「信用・高品位」にこだわり、他産地との製品差別化という一貫した戦略が業界の中の大きな流れとしてあったことが要因として大きい。
板状の木管=トング に絣の緯糸を柄合わせしながら巻く技法が動力織機による「絵絣」技術の特徴であり、地場産業として存在しているのは久留米絣のみ。世界中見渡しても、久留米絣の産地に残るわずか10件程度の織元のみが継承している稀有な技法。
括り(くくり)の工夫によって、同じ水玉でも濃淡の表現が可能。「平織り」という凹凸のない織物の中で立体感を表現するアイデアは220年の歴史の中で数多くの職人の創意工夫の中から生まれ受け継がれてきた久留米絣職人の知恵の結晶。
久留米絣織元 下川織物
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