<藍染めについて>
久留米絣の藍染めは「発酵建て」と呼ばれる最も手間のかかる伝統的な染め方を継承して染めています。微妙な色の濃淡で剛健にも上品にも表情を変える魅力があります。鎌倉時代には武士が鎧の下に藍の一種「かちいろ」を身に着ける習慣が定着しました。藍には消炎や解毒、止血の作用があることと「かち」が「勝ち」に結びつき縁起が良いとされたといわれています。虫や蛇を寄せつけないことから山や農作業にも重宝されてきたことと、「虫がつかない」で嫁入りの着物や布団にも重宝されていました。保温性にも優れ、肌荒れも起こしにくいため赤ちゃんの衣服にも最適です。
<写真の藍染めについて>
60/2という細番手の綿糸。光沢があり、繊細な柄の表現が得意な糸。
一部染め残すことでグラデーションの美しさを表現。
加えて、3分割してそれぞれ濃・中・淡の3色の藍に染め分けることで
縦方向にも横方向にもグラデーションにする柄の設計を考えています。
久留米絣織元 下川織物
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