梅雨の晴れ間

H26.6.22タテ糊リング5

 

梅雨に入り、糸、反物を天日干しで仕上げる絣の製造には、つらい季節となりました。

例年、この時期は括り(くくり)は控えます。

梅雨に入る前と梅雨明けになるべくまわします。

括り(くくり)には、糊を使うので、

この糊が梅雨の湿気にはよくないからです。

同様に括り、染色後に糊を入れるのも控えます。

梅雨の湿気で糊の付いた糸が弱ってダメになります。

「しょう」がぬける という言い方をしますが

最悪の場合、糸がぷつぷつ切れて使い物にならなくなります。

なので梅雨の合間の晴れてる日は、全力で糸干しと反物干しです。

H26.6.22タテ糊リング2

 

上の図案の柄のタテ糸です。

仕上げの糊入れしてひっぱって乾かしてるところです。

写真で見ても図案の柄になるのが想像できますよね。

H26.6.22タテ糊リング3

 

外側の黒白のチョンチョン柄は、もちろん別物です。

複数の柄を並行して作ってるので、

当然、糊入れ、糸干しもこうやって

同時にすることも多々あります。

H26.6.22タテ糊リング1

 

この2連リング柄は、以前もつくったことがあるのですが、

久しぶりに注文が入ったので、

天気を気にしながらも納期がせまってるので

少し急ぎながら作ってます。

7月上旬に織り始める予定です。

 

久留米絣 下川織物