フランス・パリで開催されたテキスタイルの国際見本市「プルミエールビジョン」 2回目の出展を終えて、振り返ってみました。
日時 2024年2月6~8日
場所 パリ・ノールヴィルパント見本市会場
住所 : ZAC Paris Nord 2, 93420 Villepinte, FRANCE
Tel : +33140682222
プルミエールビジョンとは
1973年設立され、現在では世界最大規模で最も影響力が有るとされている素材の見本市です。
メゾンデクセプションとは
Masion D’exception (特別な系統・直訳)と云う中小企業零細で且つ、他には無い職人技に特化したカテゴリーの出展枠。審査が厳しく20社程度の枠しか設けられていない。伝統的な職人技術を産業として残すことを目的として、零細職人企業と大手メゾン、著名デザイナーを結びつけることを目的に、12年ほど前から始まった企画。
出展にあたって
久留米絣は、220年の歴史を持つが、産地の規模は年々減少している。生産者織元も確実に減少していく中で世界中の中でも唯一無二の技術を持つ希少性の高い織物を次世代に残すために、さまざまな可能性に挑戦していきたい。久留米絣に対する評価は高く、ポテンシャルを秘めた織物をこのまま歴史の中に埋もれさせるのは勿体無い。職人として、努力を重ね続けていきたい。
今回の準備
1)ハンガー見本70種 。定番柄に加えて新柄、新作を追加
2)新作柄発表 下川織物x光井花
3)デザイン制作図 案用紙への書き起こし、シミュレー ション
4)1週間程度の滞在型プログラムの提案 (デザイナー、アーティストへの提案)
会期中の出逢いと再会
これまでに下川織物を訪問または滞在したことのある方との再会。今では私がパリに行くたびに毎回、数人の方が会いに来てくださるようになりました。知人、友人の紹介でブースを訪問いただいた方、出張等でパリに滞在されてる方々のブース訪問。新規・継続中の商談目的のみなさま(今回も多くのラグジュアリーブランドさんに訪問いただきました)
気づき
商談会なので既存の在庫や直近で制作した色・柄を厳選して展示会に臨みました。2度目の出展で、思ったことが色々とありました。やはり1度目は、ふわっと自分のイメージばかりが先行していたように思います。ようやく地に足がついた見え方、考え方が少しはできるようになったかなという印象。やはり展示会では、今を知っていただくためにも「未来の姿・形」をお披露目するべきであると強く感じております。将来に向けた成長性・可能性に魅力を感じてもらえる方との出会いの場だと強く思いました。
近未来へのミッション
2024年を迎えるにあたって掲げた下川織物のミッションでもあります。
1)世の中のあらゆるものとコラボレーションする
2)普通の努力だけでは到達できない世界への挑戦と実現
3)伝統工芸製造業の新たな事業形態の確立
自己表現と自己実現
上記に掲げたミッションを遂行するために何が必要なのか。「もの作りは、もの語り」だと強く思います。生産体制についても完全受注の受身型ではなく、チャレンジ型であるべきだと。一年間の生産計画を体系的にまとめることが今年のミッション。
今後への進展
以前から、お付き合いのあるブランドさんが、3月に弊社を訪問くださるという約束を会場で交わすことができました。今後の商品開発に向けたより具体的な進展が期待できるという証明でもあります。
ストーリーを描く
季節の移ろい(二十四節気・七十二候)に基づいて絣で表現していく。地域・文化・営みを記憶として絣の中に織り込んでいく。絣を作ることがアルバムとなるように。絣を作り続けること=歴史の積み重ねとなる。そんなストーリーを描いていきます。
久留米絣織元 下川織物
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