立絣 十字柄のたて糸です。
糊つけして、干すところです。
綱引きの要領でひっぱって干します。
綿糸は伸びるので、後の工程(特に織工程)で
柄の不用意な乱れを防ぐために、それと
100~200多い時は800本以上のたて糸の束を
ひっぱるので、テンションを一様に保つためにも
引っ張ることが重要です。
折り曲げたところを鉄の棒にひっかけるので、
その部分がななめにずれないように気を使うことも大事です。
左の方にたるんだ糸がありますが、
これは、まだ引っ張る前の状態です。
引っ張った後にテンションの具合を確認してるところです。
ゆるいなと感じたら、さらにひっぱります。
ただし、すぐにひっぱらないと表面がかわいて中心と外側で
糸の束にずれが生じるため、注意しなければいけません。
前回つくったときの生地見本との比較です。
括り、柄合わせ ばっちりです。
生地見本のほうは、織り上がった後 湯通ししているため
一割ほど縮んでいるので、糸のほうと比べて
柄と柄の間隔に若干の差があります。
これも計算のうちです。
40Mほどの長さがあるので、反対の端も
念のため、確認しました。
こちらもばっちりでした。
このタテ糸はそんなに太くないので
今日の天気だと2時過ぎには乾くかと思いますが、
3時まで干して、とりこみました。
久留米絣 下川織物