九州オランダプロジェクト | 久留米絣織元　下川織物

九州オランダプロジェクト（2016年）

日本オランダ国交400年交流事業として「九州オランダプロジェクト」への参加打診をオランダ大使館から依頼されたのは2015年。

Dutch Culture、うなぎの寝床さん、オランダ在住のデザイナーユニット3名と共にオリジナルの図案で久留米絣を制作するプロジェクトを引き受けると同時にCrafts Council Nederlandからの打診で宝島染工さんと共に「Indigo Sharing Blue」プロジェクトにも参加。両プロジェクトからそれぞれ時期をずらして、2名と4名のオランダデザイナーが下川織物を訪れ、2～3週間ずつ滞在しながらプロジェクトに取り組んだ。

それまであまり経験のなかった英語でのコミュニケーション。しかしそこには確かな「心のこもった」交流が存在することを認識できた。彼らがデザインの中に込めたストーリーを感じることができ、国交400年の交流事業ということもあり、日本の伝統文化や工芸や歴史に対する敬意をもって、学びながらデザインする姿勢に強く心を打たれる。

このプロジェクトの仕上げとして2017年にアムステルダムを訪問することになる。お互いの国を行き来することが真の交流につながることを知る。濃密なコミュニケーションと訪問は信頼関係の構築という大きな人財を得ることができることを知る旅となった。

それまであまり身近に感じることがなかったヨーロッパが一気に近くなった年。