経糸は絣の場合は、幅の狭い木枠に巻いています。これは荒巻(あらまき)と呼んでいる経糸を巻く工程において、職人が柄を微調整しながら巻いていくため手の届く範囲で作業しやすいようにということと幅を広げて巻くよりも狭い幅で巻いた方が柄の乱れが生じにくいという二つが主な理由として挙げられます。
「巻き」から上がってきた経糸は真っ直ぐに綜絖枠へと進みます。斜めに進むと柄がズレるためです。また通常の織物よりも緯糸と交差するレースまでの到達距離が短いことも特徴的です。一般的にはこの距離が短いことは「織りにくい」原因とされ、オリキズの発生に繋がりやすいのですが、柄の乱れを極力抑えるために絣の場合はとても短くなっています。動力織機としてはモーターの回転速度が遅いことでバランスが保たれており、この絶妙なバランスを保つことが動力織機で絣を織ることの極意の一つでもあります。
久留米絣織元 下川織物
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