３代目のブログ（スタジオライブレポート）

＜色を重ねる＞

ぼかし縞：最もベーシックな配色は同系色でグラデーションにする技法です。写真のぼかし縞は、ブルー、グリーン、イエロー、グレー全部で６色使っています。ぼかし縞を作る際は基準となる４色をまず決めて、それに添える２色を追加して、全部で６色で整えるように心掛けています。

経糸は、通常は生地幅全体に均等な密度を保ちます。ですが、この「ぼかし縞マイルド」は不均一な密度を作りました。密度が濃いところは経糸同士が重なったようになるので深みのある色を演出します。隠れた第三の色が登場します。密度が浅いところでは隙間から緯糸が顔を出すことで第四の色が登場することになります。

色を重ねるというのは、いろんな解釈があると思いますが、「ぼかし縞マイルド」は従来の配色に加えて密度の変化による色の見え方に重ねを表現しました。

久留米絣織元　下川織物

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