3代目のブログ(スタジオライブレポート柄の再構築)

久留米絣の制作は専用の図案用紙に図柄を描くことから始まります。これはあくまでも基本形。そこから職人の長年の経験と知恵の見せ所だと思ってます。

継続して久留米絣を作り続けると様々な状況が発生します。毎回、図案通りに設計した経糸あるいは緯糸がロスなく使いきることができるとは限りません。しかしせっかく丹精込めて作った絣糸は、少しも無駄にはしたくないもの。

この柄は、図案→括りではなく、逆の手法で作りました。当初は、別の柄を制作するために仕込みしていた経糸。括り工程で柄を作るためには、一定数の糸量が必要になります。しかし必要な糸量=注文数とならない場合も多々あります。

そこで注文数を消化して余剰となった絣糸を基に柄を再設計して別の柄として制作することを思いつきました。長年にわたりこうした手法を試行錯誤していく中で今では得意分野として確立したメソッドを持っています。むしろあえて余剰糸を作り、柄を再設計するように心がけてもいます。

久留米絣織元 下川織物

E-MAIL  info@oriyasan.com

URL     https://oriyasan.com

instagram   http://instagram.com/shimogawakyozo/

facebook     https://www.facebook.com/shimogawaorimono

Twitter       @kasuritter

Tumblr      kyozoshimogawa

YouTube    https://www.youtube.com/channel/UCOZennIqkscFGNJLwnTOyKg