織貫(おりぬき)という技法でつくる小柄の絣を
文人絣(ぶんじんかすり)と呼んでます。
昔 書生さんなどが好んで着ていた男物の着物柄に
由来する名前という説があります。
太宰治も着ていたという話も聞いたことがあります・・
20本の糸の束をヨコ糸にして
一回織った生地を 藍染めします。
その後、ヨコ糸をカセ状に巻き取っていきます。
タテ糸とヨコ糸が交差したところは
染まらずに白く残ってます。
このほどいた ヨコ糸を
糊つけして、干した後、
20本の束から1本1本のカセにします。
その糸をタテ糸、ヨコ糸に使うと
括り(くくり)では、表現できない小柄ができます。
これが文人絣です。
今日は、藍染した織貫をほどいて
糊つけして、さおに干すところまで終わりました。
この糸を使った反物ができるのは
4月~5月になりそうです。
久留米絣織元 下川織物