以前 ブログでご紹介しました写真の柄(卵柄と呼んでます)
今日は、荒巻(あらまき)というたて糸を巻く工程を行いました。
絣糸と地糸をビームとよんでる気の枠に柄合わせしながら巻く工程です。
その一連の作業をご紹介~の巻です。
絣と地糸と太鼓とよんでる大きな枠に巻きつけます。
何十年とつかってきた木枠が壊れたので、鉄製の枠を数年前に作りました。
太鼓からビームまで数メートルの距離があります。
糸の束は、綱引きみたいにピンと張ることで
柄合わせがより合わせやすくなります。
直前まで束になってて、ビームの手前で
1本1本に分かれます。
地糸の上に絣糸をのせるようにして巻いていきます。
写真右の木枠がビームです。
12反(約160M)の長さのたて糸を巻いていきます。
最初の巻きつけのところは大事です。
しっかり結びつけて柄を固定します。
下に白い紙を置いてるのは
タテ糸が切れた時に見やすいようにおいてます。
オサ と呼んでる竹の櫛状のものに
糸を順番に通してます。
右に見える数本の鉄の棒ですが
真横から見るとこんな感じになってます。
ぐのま と呼んでます。
くの字にずらすことで横並びの柄を
互い違いにずれた配置にする技法です。
一番左の柄は横並びになってますが
ぐのま を通過した後は互い違いになってるのが
お分かりかと思います。
柄の複雑さにもよりますが
一柄巻くのに平均で半日かかります。
これもまた根気のいる作業です。
久留米絣 下川織物