絣の図案師(ずあんし)
久留米絣(くるめかすり)は、30以上の工程、平均で2~3か月の期間をかけてつくりますが、その最初の工程は図案書きです。
絣の生産が最盛期のころは、絣の図案師として各織元の図案を書くことを職業とされている方がいらっしゃいました。
現在は織元の件数が少ないため、図案書きを職業にできるほどの需要はありません。
パソコン等で図案を作ることもありますが、図案書きは外部委託、小ロット生産の絣でコスト面の問題などの理由で個人の方に手書きの図案を委託する形をとることが多いです。
「絣が好きで、絵をかくのが好き」という方に7~8年前ほど、めぐり合うことが出来ました。
絣の図案は、専用の図案用紙に書きます。
タテ本数、織密度、糸の収縮率などを計算して書きます。
出来る限り手書きで図案を書くことを心がけてます。
ほとんどの工程を手仕事で行う久留米絣には手書きの図案は欠かせないと考えてます。