ヌキ絣(絵絣)をつくる
花柄や水玉など曲線を活かしたやわらかい柄をつくるときは、ヨコ糸(ヌキ)に絣糸を用います。
ヨコ糸(ヌキ)の管巻から、機織(はたおり)にかけての一連の手仕事をご紹介します
整経(せいけい)、括り(くくり)、染色、巻糸ほどき、糊つけ(のりづけ)、ヌキ割などの工程を1か月~2か月かけて、終えると、20本のまとまりの糸になります
ヌキ巻き台という専用の台に「トング」とよばれる板状の木管を20本並べます。
ここに20本の束になったヨコ糸(ヌキ)を1本1本かけていきます
左手で強弱を調整しながら右手で巻き取っていきます。
「トング」の上部 黒く塗った部分で柄合わせしていきます
このヌキ巻の技術は織るときの柄の良しあしに大きく影響します。
巻き終わると黒い部分の中央に織るときの目印となる「耳」がはっきり見えます。この写真では黒く一直線に並んでるところです。
この「耳」を右端にあわせて織っていくことで柄がきれいに織れていきます
絣をヌキ巻して動力織機で織っていくという技術が国内で急速になくなっています。
職人の高齢化で作り手の技術の継承に取り組んでいます。