行動規範

SHIMOGAWA行動規範

 

1 児童労働の禁止

 

15歳未満もしくは義務教育対象年齢の児童を雇用しない。

18歳未満の若年労働者は法律的要件に基づいて保護される。

雇用にあたっては、履歴書の提出を求め年齢の確認に努める。従業員名簿を作成し管理を徹底する。

 

2 外国人労働者の保護

 

日本語を母国語としない外国人を雇用する場合、本人に対する言語教育や職場トレーニングを実施し速やかな職場適応を図る。

外国人労働者の人権に配慮し、いかなる場合もパスポートや在留カード等を会社が保管することはない。ただし、身分の確認や法的な保護確認を目的としてパスポート、在留カードの保持・更新状況の確認は行うものとする。

健康状態や生活環境の確認・改善のために定期的に面談を行う。

 

3 強制労働の禁止

 

職場において尊厳と尊重を旨とする。いかなる従業員も暴力や脅迫によって労働を強いられることはなく、いかなる虐待・ハラスメント及び体罰を排除する。また強制労働の可能性を排除できない恐れのある従業員に対する貸金は会社としてこれを禁止する。

代表社員制度の採用:代表社員を設置し管理体制を強化する。

 

4 差別の禁止

 

人種・民族・信条・年齢・性別・性的指向・門地・政治思想・宗教または身分に関わらず尊重と平等を基本とし採用や雇用に際して婚姻や妊娠または慢性疾患による差別を禁止する。妊婦には作業においても身体的負担軽減を考慮される。

 

職人の採用に際しては、職人の技量が採用基準として重視される。また試用期間を設け双方の納得のもと雇用契約を結ぶものとする。

 

5 給与と福利厚生

 

給与は法律によって定められた最低賃金以上の額でなければならない。必要最低限の生活に不可欠な給与及び法の定めるすべての福利厚生を与える。また、いかなる費用も本人の了解なく給与相殺しない。

社会保険労務士の指導のもと、賃金台帳を作成し管理する。日本国内の法律に準じて

給与・福利厚生を設定する。有給休暇制度の採用。

 

6 労働時間

 

週あたり所定労働時間は最高48時間、残業時間を含む場合でも60時間までとし連続する7日の間に1日の休日を与えるとともに該当する定めにより残業手当を支払う。

代表社員との話し合いによって、休日の設定を行う。(変形労働時間制)週40時間労働になるように土曜の休日を毎月ごとに決める。残業・休日出勤が生じた際は、賃金台帳に記録し毎月ごとの給与日には該当社員にも口頭で伝える。

 

7 移動の自由

 

会社は従業員の就業時間中の社内での移動を制限しない。また従業員は休憩時間を自由に使うことができ外出の自由が保障されている。

会社の規定では12時から13時までを休憩時間としているが外出など従業員の都合により

変更する場合は、正確な労働時間の把握のため出勤簿に記載することを求めている。

 

8 短期反復雇用禁止

 

短期契約者の雇用に際し反復契約を回避し従業員の安定雇用を推進する。

 

9 結社の自由と団体交渉権

結社の自由・組合またはその他の職種別あるいは産業別団体に参加する権利、並びに法の定める団体交渉権を尊重する。また互選による従業員代表を設ける。

 

10 健康と安全

 

安全で衛生的な職場環境が提供されなくてはならない。職場において労働者の安全衛生並びに環境の保護・保全を推進する。

水洗トイレ設置、冷房完備、職場の消火器設置(法律に基づいた定期的な管理)

安全衛生のために工場内には壁を設置していない。工場のどこに居ても全体が見渡せるように配慮することを徹底。

毎年、法律に基づいた定期健康診断を受診する。

 

11 従業員の保護

 

雇用関係・不当差別・結社の自由と団体交渉・労働時間・報酬に関する苦情を申し立てる従業員に対し誠意を持って対応し保護する。

施設の老朽化に伴う雨漏り等、屋根の改修・作業機械の修理や買い替え及び定期的なメンテナンスに務める。毎月の給与日に個人面談を行うことで状況把握に努める。

経営者は、必要に応じて適宜に修理・回収を行うことで安心。安全の向上に努めている。

 

12 懲戒慣行の公正

 

従業員は敬意と尊厳をもって処遇されなければならない。すべての従業員はいかなる肉体的、心理的あるいはあらゆる嫌がらせにさらされることなく懲罰としてのいかなる罰金制度も禁止する。また懲戒処分は公正を期すものとし必要に応じて第三者(従業員代表)による立会いと署名を求める。

 

 

 

 

3代76年間で培ってきたマインド

 

1)技術の継承

220年続く久留米絣の技術と伝統を継承している。職人の世代交代を繰り返しながら

途絶えることなく受け継がれてきた技術の結晶

 

2)開かれたドア

工場見学を通年で行う。ウェルカム精神で個人も団体も可能な限り久留米絣の製造現場

見ることができる。社外でも国内外問わず大学、企業などで講演を行うことで普及活動を行う。

 

3)チャレンジ精神

商品開発・新規プロジェクト・コラボレーションなど新たな取り組みに対しては恐れずに

積極的な姿勢を持ち続ける。

 

4)技術や情報の共有

SNSで職人の製造風景・久留米絣の製法をオープンに。さまざまな人たちに

興味・関心を持つきっかけを持っていただく。

興味を持った国内外の幅広い人たちがインターン・体験を希望する場合は、

可能な限り受け入れる。

現場の職人含めて、みんなで技術を教え合う雰囲気を大事にしている。