Galaxy ２０２２～久留米絣関係世界～ | 久留米絣織元　下川織物

第一章～Galaxyの夜明け～

開催趣旨

２０１５年以降にそれぞれのタイミングでお会いし、お取引き関係を築いてきた古賀円さん、橋村舞さん、小倉知子さん。２０１９年に下川織物主催で東京・新宿で開催した「Kasuri Works」をきっかけに３人が出会い、コロナ禍の中、オンラインイベントなどを通じて通称「絣３姉妹」として、久留米絣コミュニティの構築を目指して活動されているのを陰ひなたで応援させていただいておりました。そんな絣３姉妹と絣職人であるKyozo Shimogawaで合同イベントをしたいというプランは以前から話し合ってました。Galaxy仲間でもある「株式会社未来工房」の金原望さんにご協力いただき、未来工房さんのモデルハウスでもある「やかまし村のギャラリー」にて実現。

大好きな地元で大好きな仲間と

単なる物販イベント、集客イベントではなく「人と人のつながり＝関係世界」とは何か。を模索する。まずは、知り合いを中心に声掛けをして、身内で楽しく盛り上がるイベント。小さく作って、大きく育てていきたいと思ってます。

それぞれの個性を重視

久留米絣という共通言語でつながった３姉妹＋１職人。お互いの得意分野を活かしながら、足りないところはお互いに補って。決まりごとに縛られず、お互いに自由で楽しく。程よい距離感と信頼関係は、ここ数年のお付き合いの中で生まれ育った何物にも代えがたい絆があります。

古賀円さんは、「Coppolart」というオリジナルブランドを展開。お客さん一人一人に寄り添ったきめ細かい要望に応えるセミオーダー服つくりを中心に活動されてます。その経験を活かして、ファッションショーのプロデュースやまちづくり、人づくりの地域活動などマルチな活動が特徴。

橋村舞さんは、「NPO法人つくも神」を立ち上げて、伝統工芸など「長く使えるいいもの」を子供に知ってもらって、使ってもらうことで職人を応援するという活動を中心に。会期中は、「子供アンバサダー」企画を。昨年に続いて今回は子供アンバサダー２期生が誕生しました。

小倉知子さんは、「IKI LUCA」というオリジナルブランドを展開。「旅衣」というブランドコンセプトに沿って今年は、全国さまざまなところでポップアップショップなど行われてます。赤いスカートが特徴的で下川織物の絣を１００％使った商品展開。

絣３姉妹の活動に欠かせない久留米絣。下川織物では、毎シーズンごとに新たな色・柄の提案を行い、絣３姉妹のみならず全国のさまざまなスタートアップ起業家さんと久留米絣関係世界を構築していきたいと考えています。

七宝銀河に込められた思い

伝統的な吉祥文様である「七宝（しっぽう）柄」は、丸い円が４分の一ずつ重なって広がっていくことから、「発展・繁栄」などの意味が込められてます。また人の出会いは「ご縁」があるということから「円」になぞらえて、人と人の出会い「ご縁」が重なって広がっていきますようにという考えは、下川織物のビジネス観とも一致し下川織物のロゴマークにも採用しています。万物の生まれる宇宙をフィールドにそれぞれの個性が生まれて光り輝きその思いが、重なることでさらに輝きが増す。結果的に世の中を明るく照らす。という願いを込めて２０１９年に「七宝銀河」という柄を制作発表いたしました。今回ご一緒した絣３姉妹と下川織物あるいは、久留米絣職人下川強臓は、七宝銀河の思いに共感して集まった仲間であり今後も久留米絣を通じて、関係世界を広めていく同士であります。折しも世の中が２０２０年からコロナ禍になったことで、なかなかお披露目する機会を逸していましたが、２０２２年より対外的な活動も積極的に行っていこうということで、今回はその第一弾「Galaxyの夜明け」と銘打ってイベントを立ち上げた次第です。

会期中は、物販のみならず、トークイベント（オンライン併用）、子供アンバサダー企画、オンライン中継などの企画で気がつけば、あっという間の三日間でした。