3代目のブログ（スタジオライブレポート4.15）

色には、膨張色と収縮色があります。主に赤、黄色、オレンジなどの暖色系が膨張色、青、水色などの寒色系が収縮色に分類されます。また緑や紫などはどちらにも属さない中間色になります。久留米絣は、平織りと呼ばれるフラットな織物なので、この膨張と収縮の色の効果をうまく利用して柄を立体的に見せる工夫をしていると言えます。「黒白」「紺白」などの配色が久留米絣に多く見られるのは、この色の効果をうまく反映しているといえます。以前に比べて化学染料によるカラフルな色の表現が主流になりつつある久留米絣において配色による立体感を生み出す工夫は、ますます重要な要素になってくると思ってます。