3代目のブログ(スタジオライブレポート3.2)

<括りの話:続き>
経糸の括り構造。
久留米絣はタテ24cm、ヨコ38cmほどの図案用紙に図柄を描くことから始まります。経糸は、基本的には24cmを1パターンとして、24cmのリピートで作られます。
緯糸の括り構造。
緯糸は往復運動で図柄を作ります。上記のサイズの図案用紙の場合、210往復で1図案分の長さになります。38cm×420=約160m。これが緯糸1本分の長さになります。基本形としては200本の束を括ります。そのため1図案分の緯糸が200枚分できます。緯糸括り機械にセットする1回の糸量は200本の糸束12本。細かい計算は、省きますが、1回の緯糸の仕込みで36反(432m)分の量を作ることができます。この生産システムこそが久留米絣の最大の特徴であり、世界中に点在するikat(=絣)織物の中でも現在では唯一となった量産体制であり、久留米絣が世界に誇れる技術です。

 

 

久留米絣織元 下川織物

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