3代目のブログ(スタジオライブレポート網代格子)

「網代(あじろ)」木や竹、草などの植物を細く薄く加工したものを材料として縦横交互に編んだものの総称。織物の他にも籠や笠などに用いられてきました。

「網」は「あみ」、「代」は「代用する」。「網代」の名は魚を捕るために川に立てた網状の仕掛けに由来します。

織物としては「バスケット・チェック」と呼ばれ、縞同士が交差してかごをくみ上げるような模様の格子柄として「網代格子」と名付けられました。最もポピュラーな「網代」は2色の色が経糸、緯糸それぞれ一定の間隔で変化していき、緯糸は1本越しに2色の緯糸を入れ替えながら織っていくパターンになります。写真の織機は「片側4挺織機」というタイプで1往復つまり2本ごとに緯糸を入れ替えることしかできないために、やや変則的な網代格子となりますが、絣織機で表現できるオリジナリティと呼べます。

 

久留米絣織元 下川織物

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