括り技法によって作られた経糸(たていと)を柄合わせしながらビーム(木枠)に巻いていく工程を荒巻(あらまき)と呼んでいます。
この柄は、1種類の括りパターンで作ってます。生地幅に対して絣糸と地糸の2種類を作りますが、この柄は絣糸の比率が高いのが特徴です。ちなみに経糸が全部絣糸で構成される場合(両端の耳の部分を除いて)は総絣(そうがすり)と呼びます。この柄は、総絣に近いくらいの比率です。
「オサ目」と呼ばれる櫛状の金具に4本ずつ糸を通して柄を整えています。織機の上では、オサ目には2本ずつ糸を通しますが、荒巻の場合は、柄のまとまりがなるべく崩れないように木枠に巻く必要があるために4本ずつ通しています。4本ずつ粗く巻くので「荒巻(あらまき」という呼び名になったのだと思います。
市松模様の派生形と言えるような柄になってます。藍で微妙に濃淡のグラデーションに染め分けた色合いも特徴的です。
久留米絣織元 下川織物
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