講演会 in Paris

Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

パリ講演会(2020年2月)

 

いろんなコラボレーション企画、プロジェクトにお声かけいただく中で特に2015年からは、海外プロジェクトにかかわらせていただくようになったことでいろんな思いが芽生えていき、絣職人としても経営者としてもあるいは一人の人間として目指すべき道が見えてきたように思う。

間違いなく、視野が広がった。たくさんの人々との交わりの中で得た経験と知識は人生を豊かなものにしてくれると思った。それぞれのプロジェクトの過程で毎回、いろんな苦労も味わうことになるが、それも人生の糧としてありがたく受け入れることができる。

情報発信を意識的に行うようになったことがきっかけの一つであることは間違いない。しかし、プロジェクトの発案者ではなかった。ある程度の経験が蓄積されたことで「今度は自分でプロジェクトを立ち上げて何かをやってみよう」という挑戦したい気持ち。

さまざまな方々との交わりの中で自分に何ができるか、絣職人として何ができるかを考えてみた。

久留米絣は220年の歴史があり、たくさんの職人の手から手へとその技は受け継がれてきた。しかし、徐々に衰退していき現状では久留米絣の織元は20件ほど。タテヨコ絣を括り技術と動力織機によって織る技術は、世界中見渡しても久留米絣のみ。この希少な織物を次世代に繋いでいくために何ができるか。

次世代に残っていくために必要なことは、「柔軟性と多様性」。毎年海外を含めたいろんな方々との交わりの中で感じたことである。

1.テキスタイルを学ぶ学生、プロフェッショナルなど幅広い分野の方に向けて久留米絣を知ってもらうための講演の場を設ける。

2.そこで絣の製法を理解していただき、絣図案のデザインアワードを開催する。

3.絣に興味を示していただいた企業との商談の場を設ける。

このようなことを考えて、プロジェクトを立ち上げた。

JETROの支援事業に採択されたことで、専門家のサポートを受けながらも、これまでに築き上げたたくさんの方々との関係性の中で多くの人々にご協力をいただき、下川織物主催としては初の海外での講演会「伝統織物職人との出会い~多様性の創造を求めて~」inパリ国立工業高等デザイン学校(ENSCI-les ateliers)を開催。満員御礼の中で無事に終えることができた。

「想い」を形にして、多様性を生み出し久留米絣の未来を創造するプロジェクトは今後も続く。

 

久留米絣織元 下川織物

E-MAIL  info@oriyasan.com

URL     https://oriyasan.com

instagram   http://instagram.com/shimogawakyozo/

facebook     https://www.facebook.com/shimogawaorimono

Twitter       @kasuritter

Tumblr      kyozoshimogawa

YouTube    https://www.youtube.com/channel/UCOZennIqkscFGNJLwnTOyKg

 


  • お問合せはこちら
  • 工場見学はこちら
  • サンプル購入はこちら