括り糸(くくりいと)

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絣は、柄になる部分をタテ糸、ヨコ糸それぞれ 糸で縛って防染することで

柄を織り上げる技法ですが

その時に縛る糸のことを 括り糸(くくりいと)と呼んでます。

別注の太い番手の綿糸で括ります。(合繊を使う場合もありますが)

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括り(くくり)をして、染色します。

括った部分が染まらずに絣の柄になります。

その時に縛った括り糸は その役目を終えて

ほどきます。

ほどいた糸を2度染めした糸が写真の糸です。

わざと部分染めしました。

今回はベージュと紫に染めてます。

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ベースになる括り糸が、1回目の染めの時 黒や紺など それぞれの柄によって

違うので一つ一つ違う仕上がりになります。

これをつかってニットなどにつかわれる方がいらっしゃいまして、

そういう方のご要望に応じて、こうやって2度染めで色をつけてます。

ご要望のある方は お問い合わせフォームより

お問い合わせいただければ対応いたします。

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こちらは、今日も朝からの快晴で

藍染めと化学染めのぼかし染めのタテ糸を

糊つけして干しました。

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写真では確認できませんが、風でゆれて糸の束が乱れないように

細い糸を縄状に巻きつけています。(そえ糸と呼んでます)

 

久留米絣 下川織物