荒巻工程

H26.5.14卵柄引き合わせ4

 

以前 ブログでご紹介しました写真の柄(卵柄と呼んでます)

今日は、荒巻(あらまき)というたて糸を巻く工程を行いました。

絣糸と地糸をビームとよんでる気の枠に柄合わせしながら巻く工程です。

その一連の作業をご紹介~の巻です。

H26.6.6荒巻1

絣と地糸と太鼓とよんでる大きな枠に巻きつけます。

何十年とつかってきた木枠が壊れたので、鉄製の枠を数年前に作りました。

H26.6.6荒巻2

 

太鼓からビームまで数メートルの距離があります。

糸の束は、綱引きみたいにピンと張ることで

柄合わせがより合わせやすくなります。

直前まで束になってて、ビームの手前で

1本1本に分かれます。

地糸の上に絣糸をのせるようにして巻いていきます。

H26.6.6荒巻3

 

写真右の木枠がビームです。

12反(約160M)の長さのたて糸を巻いていきます。

最初の巻きつけのところは大事です。

しっかり結びつけて柄を固定します。

H26.6.6荒巻4

 

下に白い紙を置いてるのは

タテ糸が切れた時に見やすいようにおいてます。

オサ と呼んでる竹の櫛状のものに

糸を順番に通してます。

右に見える数本の鉄の棒ですが

H26.6.6荒巻5

 

真横から見るとこんな感じになってます。

ぐのま と呼んでます。

くの字にずらすことで横並びの柄を

互い違いにずれた配置にする技法です。

H26.6.6荒巻6

 

一番左の柄は横並びになってますが

ぐのま を通過した後は互い違いになってるのが

お分かりかと思います。

柄の複雑さにもよりますが

一柄巻くのに平均で半日かかります。

これもまた根気のいる作業です。

久留米絣 下川織物